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黒澤明「野良犬」キューブリック「時計じかけのオレンジ」でみる映画の対位法 動画付

08 1月 13
Kazu

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映画における対位法

もともとは、音楽で、それぞれ独立して進行する二つ以上の旋律を同時に組み合わせて楽曲を構成する作曲技法のことを指し、Wikipediaで検索しても音楽のことが書かれています。
しかしながら、建築や映画、文学などで音楽の対位法の手法を応用して、二つの対位的な雰囲気の様式、情景、主題、音楽などをわざと組み合わせて作品を構成する手法。

精選版 日本語国語大辞典 より

具体的には、例えば登場人物が悲しむ場面で、わざとハッピーで楽しい音楽をつけ、その登場人物の悲しむ場面を、よりいっそう際ださせる手法です。

これらの手法は、多くの映画で取り入れられてますが、今回は、僕が印象に残っている巨匠・黒澤明の「野良犬」と同じく巨匠であり、鬼才でもあるスタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」を取り上げます。

尚、スタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」は、映画の1場面ですが、黒澤明の「野良犬」は、三船敏郎扮する刑事と凶悪犯人との対決を描いた重要なラスト近くのハイライトシーンであるため、黒澤明のファンもしくは興味のある映画ファンでこれから、もしくは将来的にこの「野良犬」を観ようと考えている方は、動画は、観ない方がよいと思います。
文章だけでも読んでいただければ、この「野良犬」における映画の対位法について、理解できるかと思います。

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