カテゴリー: 創作

いずみと僕とマウンテン・カフェ 6

04 12月 18
Kazu
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草薙は、仕事に取りかかりながら、ぼんやりと写真の男の事を考えていた。

あの男は、いずみさんにとって、どういう人だろう?

やっぱり、いずみさんのいい人なんだろうなぁ。

 

ちょっと、それとなく、聞いてみようかぁ。

潔子(きよこ)さんに、聞けばよいかな。

 

あ、そうだ。

仕事が終わっても、マウンテンカフェの常連になっちゃおうかなー。

そういうのも、ありだよな!

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いずみと僕とマウンテン・カフェ 5

21 1月 18
Kazu
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草薙は、Webをデザインした画用紙を手に持ち、マウンテンカフェの前に立ったの前に立った。

しばらく、マウンテンカフェの前でたたずみ、あのカウンターの写真の男のことを考えていた。

・・・・

少し自分が何を期待していたかを考えると、自分が卑しい人間のような気がしてきた。

僕は、マウンテンカフェでWeb制作をしに来ているのに、いったい、なぜ??

時間を少しやり過ごし、マウンテンカフェの扉を開いた。

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いずみと僕とマウンテン・カフェ 4

24 12月 17
Kazu
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初夏の前の春の陽気の暖かい空気に包まれながら、僕は、マウンテン・カフェの前で、少し大きな深呼吸をした。

今日は、店内とスタッフの撮影だった。

「潔子さん、少し笑顔で!」

コンパクトデジカメで、店内を、あちこち撮影した後、スタッフ撮影に入っていった。

「両手を少しだけ、重ねる感じで。」

潔子さんは、少しぎこちなくポーズを取って、笑顔を作っていた。

20枚近く撮り、いずみさんの撮影となった。

太陽光に照らされ、少しはにかんだファインダー越しのいずみさんは、絵画のように美しかった。

「じゃ、バストアップから撮影して行きます。」

ファインダー越しに、いずみさんと目と目があった。

時間が、ゆっくり流れ、僕の意識は、上空30mにあった。

上空10m、5mと徐々に意識が戻って来て、ハッと目覚めたように、ファインダーを見やった。

 

一通り、撮影が終わり、あと取り残した所はないかと、店内を見回した。

出口付近は、撮り終えている・・・・、テーブル席もOK。

カウンター席も撮影済み。

そうだ。カウンターの内側から、店内を何枚か、撮影しておこう。

「いずみさん。カウンター席の内側、入っていいですか?」

「あぁ。どうぞ。どうぞ。」

草薙は、ゆっくり、店内を横切り、カウンターに入っていった。」

「いずみさんと潔子さんの入った写真も、5枚くらい、撮っておこうか。」

草薙は、カウンターの真ん中ら辺で、カメラを構え、数枚、撮影した。

「ありがとうございます。」

「あと、何枚か、撮影させてもらいます。」

何枚か撮影し、テーブルと同じ高さの位置で、撮影しようと、少し屈むと、カウンターの下に、いづみさんと男が写っている写真立てが一際存在感を現し、飾られていた。

草薙の動揺は、大きかったが、冷静を装いながら、後の撮影を終えた。

 

「あとは、実際にデザインするだけなので、完成すれば、お持ち致します。」

「NGなら、遠慮なく仰って下さい。」

「数回なら、手直しします。」

草薙は、心中の動揺を、いずみさんや潔子ちゃんに悟られないよう、少し俯向き加減に店を出た。

 

いずみと僕とマウンテン・カフェ 3

24 12月 17
Kazu
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扉から、マスターが、ゆっくり、入るのを、まるで、ハリウッドのレッドカーペットの上を、女優が歩く姿を眺めるように、うっとりとしながら、眺めていた。

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いずみと僕とマウンテン・カフェ 2

24 12月 17
Kazu
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幾つかの店を廻り、僕は、マウンテン・カフェの前に立っていた。

「今日、マスター、いるかな?」

ドアの前から、店内を覗き込んだ。

店内には、以前の彼女が、コップを洗っていた。

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