Monthly Archives:3月 2010

高村薫 著 『太陽を曳く馬』 (上) 読了、感想など 下巻で展開される「宗教とは」をめぐる対話を期待して

13 3月 10
Spike
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本作『太陽を曳く馬』は、『晴子情歌
』、『新リア王
』に続く三部作の第三作目です。
『晴子情歌』、『新リア王』はいずれも読んでいないのですが、『太陽を曳く馬』には『レディ・ジョーカー
』や『マークスの山
』の主要人物である合田雄一郎刑事が登場し、高村薫女史がオウム真理教を受けての宗教的対決のようなことを描いているということとあって、9・11テロよりもオウム真理教の一連の事件にショックを受けて、未だにどのように整理していいかわからず、そのことを引きずっている僕は、とにもかくにも『太陽を曳く馬』を手に取った。

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新書大賞受賞 内田樹 『日本辺境論』の内容紹介

09 3月 10
Spike
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専門はフランス現代思想ですが、専門にとらわれず教育論など多くの著作がある内田樹(たつる)氏であるが、この度、この『日本辺境論』で新書大賞を受賞したようです。
新書大賞の詳細はコチラ。   新書大賞〈2010〉

「はじめに」で内田樹(たつる)氏は、この『日本辺境論』は「辺境人の性格論」は丸山眞男からの、「辺境人の時間論は澤庵禅師(たくあんぜんじ)からの、「辺境人の言語論」は養老孟司先生からの受け売りであり、ほとんど新味がないとしています。
しかし、僕にとって丸山眞男は馴染み深いものでありますが、澤庵禅師(たくあんぜんじ)や養老孟司氏の言語論に疎い僕にとっては十分、新味のある論であった。
そして何故、そんな新味のないと言う日本人論を繰り返すのかというと、内田樹(たつる)氏はごみ掃除に例えています。
また、多くの先人たちが、その骨身を削って築いた日本人論を私たちは、まだ内面化していないのではないかと内田樹(たつる)氏は語っています。

そして中華または世界に対して辺境人である日本人をマイナスとして捕らえるのではなく、とことん辺境で行こうではないかという提案を内田樹(たつる)氏はしています。

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新潮社日本文学全集「吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎」読了

01 3月 10
Spike
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やっとこさっとこ、「第三の新人」と呼ばれる「吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎」の日本文学全集を読み終えることができました。
足掛け二年くらい掛かりましたでしょうか^^;
幾つか収録されている作品の中で僕が印象に残った作品は、吉行淳之介『原色の街』、遠藤周作の『青い小さな葡萄』でした。
遠藤周作は父が好きだったのか、幾つか蔵書があったので、読んだことはありましたが、吉行淳之介、安岡章太郎は、この全集で初めて読みました。

この全集の三人「吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎」は、いずれも大正十年前後の生まれで、成年に達した時期が一九四一年ごろ、つまり太平洋戦争開始の年とほぼ重なり合っている。
また、その後にデビューした石原慎太郎、大江健三郎、開高健らと違い、イデオロギー嫌いを、三者「吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎」の共通した態度として見出すことが出来る。

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