その昔、自分でどういう理由であったか、忘れてしまったが、ヤフオクで小学館文庫の中上健次の全集である選集を全巻購入した。
中上健次といえば、当時、大江健三郎、村上春樹に次ぐ日本文学を代表するような作家であったが、自分自身、彼の何処に、そこまで興味を抱いたのか、忘れてしまった。
短編集の一作品だけを読んだりしていたが、この度、この『十九歳の地図・蛇淫 他』を読み終えたので、全作品についてではないが、その感想を添えておく。
その昔、自分でどういう理由であったか、忘れてしまったが、ヤフオクで小学館文庫の中上健次の全集である選集を全巻購入した。
中上健次といえば、当時、大江健三郎、村上春樹に次ぐ日本文学を代表するような作家であったが、自分自身、彼の何処に、そこまで興味を抱いたのか、忘れてしまった。
短編集の一作品だけを読んだりしていたが、この度、この『十九歳の地図・蛇淫 他』を読み終えたので、全作品についてではないが、その感想を添えておく。
一体、何十年くらい積ん読本になっていたか、わからないが、世界近代文学読書案内の書籍まとめで紹介した木原武一氏の『要約世界文学全集1 (新潮文庫)』に魅力的に紹介されており、薄い本であったために、やっと手に取り、読んでみた。
木原武一氏の要約を読んだ時に既にわかっていたが、興味本位のセンセーショナルな小説ではなく、文学の香りを感じさせた小説であった。
物語はよく知られているが、あまり原作まで読まれてはいないであろう書であるが、ホラー的興味ではなく、一体、どんな話であろうと興味を持たれた方は薄い本でもあるし、手に取ってみては如何でしょう。
尚、この記事は、僕の記述した物語の概要や書評には、よく知られた話だとしても、内容に突っ込んでいるので、少なくとも5年以上は読まないという方、原作には興味はあるが、読むつもりはさらさらないという方以外は、読まない方がよいでしょう。
古い翻訳であったが、別段読みにくいということはなく、スラスラ読めました。
余談ですが、著者のロバート・ルイス スティーブンソンの晩年の生活を中島敦が『光と風と夢』に描いている。
未読ですが、名作と言われています。
日本の現代文学の動向を知ろうとして、読んだ斎藤 美奈子著『日本の同時代小説』の中で、この『コンビニ人間』が紹介されていた。
また、新聞の文芸評論家が書いた記事で、この村田沙耶香 『コンビニ人間』を世界現代文学と同時代を行く書として紹介されていた。
そういう訳で、興味を持ち、読んでみた。
結果、とても面白く読めた。