Category: 哲学

[ レビュー ] 森 元斎著『アナキズム入門』〜海外のアナキズムの全体像を得られた。〜

27 3月 21
Kazu
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斎藤耕平氏の『人新世の「資本論」 (集英社新書)』を読み終えて、次なる時代に大いに興味を持っていたところ、新聞でアナキズムの特集記事があった。

今、一部でアナキズムに焦点が合っているようだ。

記事を読むと、僕がアナキズムに抱いていた、無政府主義を訴え、テロを繰り返すイメージと大分違っていた。
どうも、武者小路実篤らの運動に近いようである。

という訳で、もっとアナキズムを知ろうという事で、紹介されていた中の1冊である本書を手に取った。
本書を読むことで、海外のアナキズムの全体像を得られた。

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[ レビュー ] 仲正昌樹著『現代哲学の最前線』〜期待する内容ではなかったが、面白かった。〜

22 3月 21
Kazu
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購入前、目次を見て、現代思想にも関係なさそうだし、好きな仲正昌樹氏の著作では、一旦、購入するのをやめておきた。
が、僕の読書生活に、ちょっとゆとりが出たので購入してみた。
購入したことに後悔はしていないが、当初のみつもりのように、僕が興味を持つ哲学の分野とは、やっぱり違っていた。

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[ レビュー ] 仲正昌樹著『ヘーゲルを超えるヘーゲル』〜知的にスリリングで興奮した読書体験であった。〜

14 3月 21
Kazu
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ある本がきっかけで急にヘーゲルに興味を強く抱き、早速、新書で読めるヘーゲル本、長谷川宏の『新しいヘーゲル (講談社現代新書)』と大ファンである仲正昌樹氏の『ヘーゲルを超えるヘーゲル』を取り寄せた。

仲正昌樹氏の『ヘーゲルを超えるヘーゲル』は、現代思想を絡めた、どっちかというと応用編のようなので、先に長谷川宏氏の『新しいヘーゲル』を読んだ。
そのことが、結果的に本書の理解を大いに助けた。

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[ レビューと考察 ] 東浩紀著『ゲーム的リアリズムの誕生』〜本書はつまらなかった。物語終焉後の世界の人々の生き方に対する考察〜

14 2月 21
Kazu
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『動物化するポストモダン』が面白かったので、また、東浩紀といえば、現在、言論界で注目すべき言論人であるし、期待して続編である『ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2』 を読んでみた。

が、結果は期待外れであった。

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[ 読後感想 ] 東浩紀著『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』〜大きな物語終焉後のオタクの二次創作から見た社会分析〜

06 2月 21
Kazu
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随分長いこと、積ん読本に詰まれていたが、ふとしたキッカケで読んでみた。
それまでの社会学なんかの本では解りづらかったことが、理解できたように思う。

本書の基調は、リオタールの『ポスト・モダンの条件―知・社会・言語ゲーム (叢書 言語の政治)』の社会主義などの大きな物語の終焉以降の現代社会の分析にある。

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[ 書評 ] オルテガ 『 大衆の反逆』まさに、SNS時代の今の時代を指しているよう。

29 1月 20
Kazu
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現在、政治を中心に、Twitterを含む、SNSにアグレッシブに、殆どジャンクな意見や暴言が飛び交っている。
僕ら、バブル時代に学生時代を送った者には隔世の感がある。
なぜなら、僕らバブル世代の者にとって、「政治を語る者」というのは、ダサくて冴えない人だったからである。
あまりにも、政治に距離を置いていたために、天安門事件への学内での留学生のデモに、身の置き所のない恥ずかしさを感じたのを覚えている。

僕は、兵庫県に住んでいるのだが、僕の30歳の頃は、繁華街の三宮のにしむら珈琲店で一服していると、品のいい高齢の人らが文化の話を交えて、政治の話を上品にしているのを耳にしていた。
人が居る場所、公共の空間での政治の話とは、そういうものだった。

が、時代が変わり、政治や「表現の自由」など大文字を語るプレイヤーが変わってしまったようだ。
しかし、それも、ここ5年くらいの話だと思う。
いわゆる大衆化である。

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